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2021年05月01日
乱ぐい歯が増えたのは江戸時代から!?

「乱ぐい歯」(叢生)という言葉を皆さん知っていますか?歯が1本1本真っすぐ生えず、重なり合ったり前に出たり、後ろに引っ込んだりしている歯並びのことです。乱ぐい歯の困った点は、見た目が良くないだけでなく、お掃除がしづらくなるため
虫歯や歯周病になりやすくなることです。また、食べ物が咬みにくくなって、
十分咀嚼されないまま消化器官に送られてしまうのも問題です

この乱ぐい歯、古人骨を研究してみると、ある時期を境に日本人のお口に増えていることが分かりました。縄文時代、古墳時代の骨は歯並びが非常にキレイですが江戸時代からはガタガタなのです。原始時代や古代にもほとんど見られません。

では、なぜ乱ぐい歯は江戸時代から見られるようになったのでしょうか?おそらく江戸時代に日本の食文化が大きく変化し、
食べ物が軟らかくなって、咬む力を以前の時代ほど必要としなくなったことが大きいと考えます。また、現代の食生活の基礎が確立された時代でもあります。歯の並びで歴史を振り返るのも面白いですね!今の現代、美味しいもので溢れていますが、軟らかい物だけでなく意識して硬いおせんべいやするめ、りんごなど歯ごたえのあるものも食べるようにしましょう
