
「健康や美容に良い」と言われるものの中で、歯にダメージを与えてしまうものがあります。
固いはずの歯の表面を溶かしてしまうなんて?!
食べ物で歯が溶けることがあることを、みなさんは知っていましたか?
【これを過剰摂取していたら、要注意かも!】
酢 黒酢ドリンク 炭酸飲料水 ビール 梅酒 赤ワイン スポーツドリンク 柑橘類 野菜ジュース クエン酸
など・・・
これらは、すべて酸性の飲食物です。
酸によって歯が溶かされることを「酸蝕症(さんしょくしょう)」といいます。
上記以外でも、サプリメントやアスピリンなどの過剰服用、疾病、加齢、肥満、ストレス、逆流性食道炎による胃酸なども歯にダメージを与えることが・・・
また、酸蝕症を引き起こす職業もあるんです!
それは、メッキ工場やガラス工場です。ありゃ!
なぜかというと酸性ガスを吸ってしまうためです。
では、酸蝕症によって歯が溶けた状態をみてみましょう!

こんなに?!前歯の裏や歯のかみ合わせ部分が原型をとどめないほどに溶けています・・・
みなさんの歯は、大丈夫?
酸蝕症で歯が溶けたら、どうなる?
✕歯のかみ合わせ部分がギザギザになる
✕歯が薄くなる
✕歯にくぼみができ穴ができる
✕詰め物と歯の間に隙間ができる
✕歯がしみる
✕歯の表面が黄ばむ
✕歯が折れる
✕噛み合わせが変化する
などトラブルの原因になることも・・・

では、どのように酸蝕症を予防すればいいの?
〇酸の多い飲食物をダラダラ食べたり飲んだりせず、回数を少なくする
→お口の中が酸性に傾き、歯が溶けだします
〇うがいをする
→酸の多い飲食物を口にしたら、うがいをし酸を中和させましょう
〇酸の多い飲食物をとった直後に歯磨きをしない
→歯を傷つけるため、30分後もしくは、うがいをよくしてから歯を磨きましょう
〇フッ素を塗る
→フッ素入り歯磨き粉を使用、歯科医院でのフッ素塗布が効果的
〇唾液のチカラを強くする
→キシリトール100%のタブレットやガムを噛みましょう
酸蝕症は、4人に1人の確率で罹患しています。
ご自身では、お口の中が酸蝕症になっていることを気付きにくいものです。
定期的な歯科医院での検診を受け、チェックしてもらいましょう。